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勝手に作家紹介 その1 漫画家・弐瓶勉「BLAME!」他

連載・企画 2015年6月27日

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勝手にお気に入りの作家さんを紹介するコーナーはじめました。

作品は解釈の違いなどあるかと思いますので、なにとぞご了承下さい。

漫画家・弐瓶勉氏

まず第一回目に取り上げるは、過去の記事でも紹介した漫画家・弐瓶勉氏。

建築出身の同氏の作品は、スケールの大きさが一番の魅力です。平気で1コマ中に数十年が経過することも少なくありません。
また登場する建造物の大きさも「地球の衛星を取り込むほど増改築された」階層や、全長48億キロメートルの人工物、または移住可能な惑星を探す播種船だったり。

サイバーパンクな作風で、改造人間・人工生命体や異種人も多く登場しますが、人間らしい感情を持つものから完全に統率された機械・対話不能の種族までバリエーションに富みます。

初の長編「BLAME!」「BIOMEGA」のほか、TVアニメも2クール目が完了した「シドニアの騎士」など代表作は数多く、どれも魅力的です。

「BLAME!」全10巻/新装版全6巻(KCデラックス アフタヌーン)

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引用元:新装版 BLAME!(1)

弐瓶勉初の長編。

ネット端末遺伝子を持つ人間を探し続ける主人公・霧亥(キリイ)が巡る、自動生成され続ける数千以上もの階層を舞台にしたストーリー。
後の作品にも登場する「重力子放射線射出装置」「超構造体(メガストラクチャー)」といったスターシステムが早くも登場します。

作中で軽く100年以上は経過するにも関わらず、霧亥の正体(霧亥も自覚しているか定かではないですが)や生電社の科学主任・シボとセーフガード・サナカンの複雑な関係性など、最後まで明らかにされない謎も多く、また最期がどうなったのかも明確に描かれていません。

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引用元:新装版 BLAME!(2)

特に、ただでさえ無口な主人公・霧亥は、中盤でサナカンからワクチンを注入されたことで本来の機能を取り戻し、また同時に人間らしさを失います。「霧亥はセーフガード/統治局なのか」は最後まで明らかにならず、誰の命令でネット端末遺伝子を探しているのか、謎のまま完結しました。

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引用元:新装版 BLAME!(6)

作品の前日談となるエピソードが「NOiSE」、後日談となるエピソードが「ブラム学園!」に収録されています。

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引用元:新装版 BLAME!(6)

霧亥は、当初は「ただの人間」(セーフガードではない)だったはずが、セーフガードの登録から外されたり、統治局がセーフガードであることを否定したり、または数十年かけて外骨格を再生したり、一度読んだくらいでは理解しきれません。

説明が極端に少ないことや決して読み易くない絵柄ですが、惹きこまれることは間違いありません。

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BIOMEGA BLAME! NOiSE シドニアの騎士 作家紹介 弐瓶勉
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