DESSART CLUB

勝手に作家紹介 その4 漫画家・松本次郎「フリージア」他

連載・企画 2015年6月27日

このエントリーをはてなブックマークに追加

勝手にお気に入りの作家さんを紹介するコーナー、第4回目は漫画家・松本次郎氏。

漫画家・松本次郎

フリージア以降は「地獄のアリス」や「女子攻兵」も描いていますが、共通して「生ぬるい独特の世界観」が特徴的。
ネガティブな人が描いてんのかなーとおもいきや、著者近影は以外にも腹筋割れててビビりました。

matsumoto-jirou

引用元:筋トレ : がー助がゆく

フリージア(IKKI COMIX)

freezia

引用元:フリージア(1) (IKKI COMIX)

敵討ち代理人・叶ヒロシと対象者、ときには代理人同士による「敵討ち」を中心に進む独特の世界観。

まずこの作品の魅力は、低気圧・高湿度としか表現できない空気感です。
多少の差はあれ、作品に登場するほとんどの人物が壊れており、「戦時下」である世界設定や「敵討ち執行法」が制定されていることから、ときに淡々と「敵討ち」が執行されていきます。

次々と「敵討ち執行法」に駆り出される主人公・叶ヒロシ、同僚で「狩る側」を自覚する溝口・カツミ執行代理人事務所のヒグチを始め、全員が狂気に満ちています。
最大の見せ場はケイコちゃn……ではなく、ヒロシvs幽霊「立花星一」の代理人対決。ヒロシと同じ「擬態」する能力を持つ幽霊は、ヒロシの行く末を案じて警告するも、壊れているヒロシは理解ができません。「幽霊殺し」として業界トップの有名人になったヒロシですが、幽霊の警告は次第にヒロシの感覚を正常に戻すものの、同時に代理人として生き残る能力も失います。

freezea-1

引用元:フリージア(1) (IKKI COMIX)

相変わらず壊れたヒロシは、「狩られる側」のヒロシの異物感に次第に精神を蝕まれ暴走する同僚・溝口や、カツミ執行代理人事務所の行く末を賭した対象者・田中慶太との対決も難なくこなしたように見えましたが、取り巻く世界や情勢はそう単純ではありませんでした……

世界設定は現代日本と大きく差がないものの、独特の「生ぬるい空気」は他では味わえません。
オススメです。

また、設定が異なる映画「フリージア」は玉山鉄二さんがヒロシ役で主演され、映像化されています。

このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

comment