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IZU PHOTO MUSEUMで展示会「戦争と平和——伝えたかった日本」

イベント 2015年7月17日

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引用元:IZU PHOTO MUSEUM

2015年07月18日(土)からIZU PHOTO MUSEUMで展覧会「戦争と平和——伝えたかった日本」が開催されます。

展覧会「戦争と平和——伝えたかった日本」

戦中・前後の「報道写真」をテーマにした展示会は、ドイツの「ルポタージュ・フォト」を取り入れたことで日本の報道写真がモダニズムの先駆けとして発展し、日本文化が海外に紹介されました。
戦争が激化したことで、次第に国内向けプロパガンダに変異し、占領期・冷戦期の情報戦にもその役割を担いました。

展示会では、名取洋之助・木村伊兵衛・土門拳・山端庸介・小柳次一・菊池俊吉・林重男など、日本の報道写真を担ったその仕事を中心に、国内外の雑誌・写真壁画・密着帖など、1930年から50年代にかけての貴重な資料約1,000点が展示されます。

報道写真の、戦前から戦後への連続性や、国策へと目的が変異したことをテーマに、戦後70年特別企画として開催されます。

[1]日本文化の紹介

後発の帝国主義国として国際舞台に登場した日本は、固有の文化と近代性を併せ持つ国柄というセルフイメージを対外的にアピールしようとしました。
1930年代には国際文化振興会や鉄道省国際観光局などが設立され、ドイツ帰りの名取洋之助をはじめ、木村伊兵衛や土門拳らが世界に伝えたい日本の姿を写し、写真集や雑誌、写真壁画の制作を請け負いました。

[2]プロパガンダ

満洲事変と満洲国制定、国際連盟脱退などにより国際的に孤立していった日本は、次第に国威発揚のプロパガンダに邁進し、欧米のみならず南方向けの広報なども行うようになります。〈報道写真〉の担い手たちも戦争の激化とともに国策と歩みを共にして、強く逞しい日本イメージを広める仕事を進めます。

[3]敗戦と占領期

東方社のカメラマンたちは東京大空襲や原爆投下後の広島・長崎の撮影を行いました。敗戦を迎えると国から仕事を請け負っていたカメラマンたちは仕事を失い、焼け残った機材を手に再出発の道を探ります。進駐軍向けのバイリンガル出版物や、占領下日本の民主性を謳い復興日本への観光誘致を図る写真を制作しました。

[4]冷戦期の宣伝戦

占領期を経て、東西冷戦が本格化した1956年にニューヨーク近代美術館から日本に巡回した「ザ・ファミリー・オブ・マン」展は、アメリカの対外宣伝機関USISも共催する世界巡回展でした。戦中に逞しい日本を演出した報道写真家たちはここで実行委員を務めて、唯一の被爆国としてのイメージを押し出しました。情報戦は戦後も続いており、〈報道写真〉はその中でも一定の役割を果たし続けたのです。

戦争と平和——伝えたかった日本

  • 主催:IZU PHOTO MUSEUM・一般財団法人日本カメラ財団
  • 開催期間:2015年7月18日(土)―2016年1月31日(日)
  • 会場:〒411-0931 静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1

関連イベント

【トークイベント】

〈報道写真〉の亡霊

7月26日(日):14:30–16:30 クレマチスの丘ホールにて
北島敬三( 写真家)× 白山眞理(日本カメラ博物館運営委員)
×土山陽子(パリ社会科学高等研究院博士課程)×松本徳彦(写真家)×小原真史(当館研究員)[五十音順]

定員150名、無料、申込先着順
当日有効の観覧券が必要です。
お電話にてお申し込みください。055-989-8780
※このほかにも会期中トークイベントなどを開催予定。

学芸員によるギャラリートーク

学芸員が展覧会解説を行います。
毎月第3土曜日の14:15より約30分間
無料、申し込み不要。当日有効の入館券が必要です。美術館受付カウンターの前にお集まり下さい。

関連書籍

  1. 2015年7月平凡社より展覧会関連書籍『戦争と平和—〈報道写真〉が伝えたかった日本』が発売予定。
  2. 白山眞理 著『〈報道写真〉と戦争:1930-1960』、吉川弘文館、2014年
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