DESSART CLUB

2015年の芥川賞、直木賞決定!小野正嗣「九年前の祈り」と西加奈子「サラバ!」

インターネット 2015年7月21日

このエントリーをはてなブックマークに追加
finally_decided_the2015s_akutagawa_and_naoki_award_ogp

引用元:直木賞に西加奈子さんの「サラバ!」 : 社会 : スポーツ報知

2015年1月15日(木)に日本文学振興会より第152回芥川賞・直木賞が発表されました。芥川賞に小野正嗣さんの「九年前の祈り」、直木賞に西加奈子さんの「サラバ!」が受賞。

−芥川賞、小野正嗣さん「九年前の祈り」
「土地の持つ力がとてもうまく小説として結実した」

−直木賞、西加奈子さん「サラバ!」
「信じるものに向かって進んでいくという明るく、前向きな小説」

選考委員からのコメントがそれぞれ語られました。

芥川賞受賞作「九年前の祈り」著者の小野正嗣さんとは?

finally_decided_the2015s_akutagawa_and_naoki_award_1

引用元:九年前の祈り – Amazon

小野正嗣さん

東京大学教養学部卒業。「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞受賞。「水死人の帰還」で第128回芥川龍之介賞候補。「マイクロバス」で第139回芥川龍之介賞候補。「獅子渡り鼻」で第148回芥川龍之介賞候補。第35回野間文芸新人賞候補。

finally_decided_the2015s_akutagawa_and_naoki_award_3

引用元:朝日新聞デジタル:小野正嗣に関するトピックス

九年前の祈り

主人公「さなえ」の人生を旧来の常識的な理由から否定してきたさなえの母。実家がある大分の海辺の集落で、突発的に時と場合を選ばず泣き暴れる、消えた旦那の顔立ちに似た息子の子育て。

9年前の出来事との折り合いで、「それぞれにとって大切なものは何か?」を見出していきます。読み手により捉え方が変わるような純文学らしい作風で描かれています。

三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。

引用元:九年前の祈り – Amazon

直木賞受賞作「サラバ!」著者の西加奈子さんとは?

finally_decided_the2015s_akutagawa_and_naoki_award_2

引用元:サラバ! – Amazon

西加奈子さん

イランにあるテヘラン生まれ。その後エジプトへ移り、日本に帰国。「さくら」が20万部を超えるベストセラーになり、「きいろいゾウ」が宮崎あおいと向井理主演で映画化。「通天閣」で織田作之助大賞受賞。「ふくわらい」で第148回青木三十五賞候補、第10回本屋大賞5位、第一回河合隼雄物語賞受賞。

finally_decided_the2015s_akutagawa_and_naoki_award_4

引用元:WEBきらら from BookShop

サラバ!

上巻は、世間からみてもとても完璧とは言えない母や姉に囲まれて、一歩引いた立場で物事をみるようになった主人公「歩」の青春時代が穏やかな流れで描かれています。

しかし、下巻の途中から歩に様々な出来事が押し寄せ、スピード感が溢れる展開に発展します。「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない」という文中の通り、価値観を他人に委ねようとする「現代日本人」への作者からの強烈なメッセージが描かれています。

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。 父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。 イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。

引用元:サラバ! – Amazon

受賞にあたって・・・

これまで数々の賞を取り、何度も芥川賞候補に挙がっており、満を持して第152回芥川賞を受賞された小野正嗣さん。自身の体験から、強く前向きで現代人の心に訴える作風で第152回直木賞を受賞された西加奈子さん。お2人の今後の作品にも期待が高まります。

この記事につけられたタグ

小野正嗣 直木賞 芥川賞 西加奈子
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

comment